研ぎ屋の製作日誌 6
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2007年11月 古い蔵から出てきたマキリの再生
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(依頼)
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会津の骨董業者から・・蔵出しで古いマキリが出て来たので
研いで欲しい。
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(研ぎ)
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長く使っていなかったマキリは黒錆で襖われていたが錆は中まで入っていな
い。錆を落とし研ぐと・・さすが会津の鍛造ものらしく鋭い切れ味が復活し、
これでまた何処の猟師の良きパートナーと成るだろう。
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2007年10月 ハイス鋼オリジナルナイフ製作
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(依頼)
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骨董市の常連顧客よりワーフトの定番ハイス鋼ハンティングナイフ「茂」を
創って欲しい、シースは革製の小ぶりなヤツが良い。
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(製作)
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「茂」はもう17年前から創っている定番のハイス鋼ナイフ8タイプの内の一
つで、両刃のダガータイプのナイフで型紙は無くみな少しずつ使用者の意向
を入れている世界に一本のナイフだ。シースは表革が両面に成る様に貼り合
わせた錆対策をした革で細身のシースを創った。
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2007年9月 渓流釣り用のコヨリ(小刀)
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(依頼)
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骨董市の常連客より・・・渓流釣りに使える小型ナイフ(コヨリ)
を創って欲しい。
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(製作)
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会津の打刃物で小型の両刃の素材を他の業者の荷から見つけ・・
使い易い形に研ぎ直し、細身の柄と鞘を創った。
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2007年8月 都内のパティシエから
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(依頼)
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都内のケーキレストランから包丁の研ぎ・・15本お願いします。
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(研ぎ)
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15本の洋包丁は、大きな刃こぼれは無いが全体が使い込まれて
おり、これをすべて刃角を鋭角にしたプロ用に研ぎ上げた。
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※写真は研ぐ前の状態です。
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2007年7月 渓流釣りにも使える小型ボウイナイフ創り
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(動機)
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丁度良い素材が手に入ったので、個人的に好きなボウイナイフの
小型バンを創った。大型バンは製作日誌の一番最初に載せたヤツ
で今も使ってる使い易いナイフだが、場所によっては大きすぎた。
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(製作)
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両刃で共柄の付いた・・おそらく木材の縦割りに使われてた四角
い鉈を鋼の割り込みの入ってる3分の1位まで刃先を上げて、上
部を斜めにカットして形を整えグリップに紐を巻き樹脂で固め、
携帯に便利な革シ−スを創った。
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2007年7月 正本のフグ引きを柳刃に改造
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(依頼)
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都内の日本料理店から・・・30cm正本のフグ引きをマジックで
書いたラインの柳刃にして欲しい。
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(製作)
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薄い刃先が鈍らない様に注意して削り出し依頼の柳刃の形に研ぎ
上げた。
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2007年6月 医療用鋏の研ぎ
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(依頼)
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医療用の鋏が切れなくなったので研いで欲しい。
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(研ぎ)
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医療で使う鋏は脂肪を含んだ皮膚を切るので・・ナイフの様な鋭
い切味にする必要がある。鋏の素材もモリブデンを含む硬く粘り
のあるモノで、オイルストーンかダイアモンド砥石でないと上手
く刃付けが出来ない。
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2007年6月 電工ナイフのリニューアル
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(依頼)
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骨董市の常連客から・・最近手に入れた昭和初期の2本の電工ナイフ
のリニューアルを頼みたい。
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(制作)
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2本ともセンターピンが擦り減り刃がガタガタする電工ナイフをバラ
バラにして、スプリングと回転部を修正し、センターピンをひと回り
太いモノに打ち直し、刃とグリップ部の時代を残した研ぎと修正で、
山でも使える丈夫で切味抜群の昭和のナイフが復活した。
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Copyright © 2005 研ぎ屋
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