研ぎ屋の製作日誌 5
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2007年5月 会津の骨董業者からマキリのリメイクを・・
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(依頼)
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会津の骨董業者から自分のマキリのリメイクと鞘を作って欲しい。
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(制作)
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先の欠けた巾広のマキリは先が重くバランスが悪いので、切先を
直すついでに鎬を半分削ぎ落としグリップもセンターを削り持ち
易くし滑り止めも付けた。鞘は厚手の革を使い山で邪魔にならな
いカタチにした。
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2007年4月 お爺さんの使っていた竹割鉈の復活
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(依頼)
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長い事縁の下に放っぽり離しにしていたお爺さんの使っていた
竹割鉈を使える様にして欲しい。
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(制作)
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全体が錆び付き柄も腐っていた竹割鉈だが、昔の鍛造物は錆びは
そんなに中まで入っ無い事が多く、今回の竹割鉈も表面の錆びを
一皮剥いて研ぎ上げて樫の新たな柄を付け直したら、使い易そう
な竹割鉈が復活した。
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2007年3月 研ぎ過ぎて変形した出刃
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(依頼)
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長年自分で研いでいて変形した出刃を修正して、腐った柄も交換
して欲しい。
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(作業)
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変形した出刃を壱廻り小さく本来の出刃の形に削り出し、プロ用
の刃付けをして、新しい柄に付け替えた。
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2007年2月 母の大切にしている洋包丁を直して欲しい・・
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(依頼)
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母が大切にしている包丁の柄を付け直して欲しい。
後日届いた包丁は、柄の金属部が腐り2cmぐらい残った金具部に
柄を紐で巻き付けたアブナイ洋包丁だった。
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(製作)
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柄を外すと中はボロボロに腐っていたので、共柄金属部を新たに
溶接し水に強い欅の柄をネジ止めしてグリップを削り出し、腐り
止めの樹脂を柄に塗り込んだ。刃は先端の欠けを直し右利き一般
用に研ぎ上げた。
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2007年2月 大き過ぎる鉈を片手で使える鉈にしたい。
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(依頼)
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刃と柄で60センチある大鉈を渓流釣りで使える大きさと型に
変えて欲しい。
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(製作)
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30センチある重い刃先を、25センチのボウイナイフ型にカット
して柄も短くブリップの太いモノに変えた。
大型枝打ち鉈から大型クリップ型ナイフに変身だ。
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2007年1月 仕事初めに古材を使ってマキリを創った。
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(動機)
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年始に古材のマキリ創り2本の依頼があり、ついでに自分用にも
1本たして3本の製作。
削り出し・研ぎ・柄付け・鞘創り、の工程で3本ぐらいで創った
方が効率が良いからね。
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(製作)
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錆びた古材を使い易い大きさに切り出し、研ぎ出し、カナダ鹿角
の先端で柄を付け、鞘は表皮を内にして裏皮に樹脂を塗り込んで
グリップまでカバーするシースを創った。
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Copyright © 2005 研ぎ屋
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