研ぎ屋の製作日誌 18
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2010年8月 理容鋏のメンテナンス・・・
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(依頼)
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長い事 使ってなかった理容鋏を研いで欲しい。
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(研ぎ)
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薄っすらと錆びた鍛造品の理容鋏全体を磨き、内刃を研いでから本刃
を丁寧に研ぎ上げた。堅い髪質の日本人には替刃式鋏より鍛造鋏の方
が切れが長持ちする。
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2010年8月 萱切鋏をキャンプナイフに・・・
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(依頼)
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家の納屋にあった古い萱切鋏をナイフに改造したい。
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(製作)
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萱切鋏の刃は30cm近くあり厚身は6mmそして素材は玉鋼だ。
鋏だから基本的に右利きの片刃のナイフが2本採れる・・が、鋏独自
の反りを鋼を割らないように若干熱して平にする事がポイントだ。
無駄なところをカットし手に合わせグリップに堅紐を巻き樹脂で固
め木鞘を作って・・軽くて鉈にも包丁にも使える キャンプナイフの
完成だ。
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2010年7月 切り出しナイフ・・・
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(依頼)
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骨董市で木を細工していたら、それを観ていた顧客から・・あなたが
使ってる切り出しナイフを私にも創って欲しい。
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(製作)
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今回のこの切り出しナイフの素材は鉄ノコ(タングステン鋼SKS7
・RC63)で 刃持ちが良く柔やかで木を細工するのに適している。
1本の鉄ノコから・・刃長を使い易い8cmと9cmの2本を切り出し
グリップに浅く指溝付け 堅紐を巻いて樹脂で固めて 銅版の鞘を創
って・・これで何を創ってくれるのか・・ 「道具の原点」の完成だ。
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2010年7月 刃の欠けた包丁の修正研ぎ・・・
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(依頼)
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間違って大きく刃を欠けさせてしまった包丁を直して欲しい。
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(修正)
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1cmぐらい刃欠けしてるので・・全体を刃欠けの底のラインまで削り、
刃の形を整え 希望のプロ用の刃に研ぎ上げた。
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2010年6月 朽ち果て鉈の再生・・・
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(動機)
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骨董市の仲間から・・もうこの鉈は手に負えないので何かに使ってよ
・・・ということで貰った錆鉈を・・さてどう再生しようか。
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(製作)
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この鉈は両刃なので・・ボウイナイフ型のハンターナイフに改造しよ
う。 錆痘痕を生かし使い込んだ鉄材の面白さに堅木柄を着け刃先を
クリップポイントに砥ぎ上げ ポーチシースを付け・・さあ!朽ち果
て鉈の現役復帰だ。
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2010年6月 柄が腐って折れた包丁・・・
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(依頼)
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ワーフトのHPを観て・・同じ様に柄が腐った包丁を直したい・・
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(再生)
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届いた包丁の柄を分解したら 腐った鉄柄部は三つに割れていた。
腐った処を切断し、無くなった処に新たな鉄柄を溶接して基の
グリップの形に削り出し仕上げをしてから 刃を研ぎ上げた。
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