研ぎ屋の製作日誌 16
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2010年3月 切っ先で小型マキリ製作・・・
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(動機)
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前記のマキリ製作した時と並行して・・小型マキリに良さそうな
刀の切っ先 を骨董市で見つけたので同時進行。
製作はだいたい3本同時製作すると 間 が空かず気持ちよく作業
が出来る・・・。
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(製作)
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切っ先は・・まず試し砥ぎして刃の良し悪しを確認してから作業に
入る。ワーフトマキリの特徴として 冠落としで形を整え・・口金
付き堅木グリップに指溝(サムホール)を彫り・・古木で鞘をこしら
えて ワーフト小型マキリの完成だ。
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2010年3月 片刃ハンターナイフ製作・・・
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(動機)
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マキリに丁度良い薄手の片刃の鉈が手に入ったのと・・雨で骨董市に
行かない日が続き 創作意欲が沸いて来た。
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(製作)
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四角い片刃の素材を 無駄な所を削ぎ落とし 大好きなボウイナイフ
タイプにして 堅木のグリップを付け手に合った指溝を掘り込んで、
鞘は茶器の木箱を使い・・・ワーフト・ハンターナイフ(ワーフト・
マキリ)の完成だ。
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2010年3月 奉納料理包丁・・・
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(依頼)
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骨董市の常連顧客から・・珍しい奉納料理包丁セットを手に入れたの
で手入れをして欲しい。
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(再生)
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大小5本の 先の丸まった形の奉納料理包丁は 錆びて柄は割れたり
虫食いの穴が開いていた・・柄の割れと穴を砥粉と溶剤で修理して
深い本体の錆を本来の形を壊さない様に砥ぎ上げ後世への文化保管の
手助けをした。
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2010年2月 オフクロの鋏・・・
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(依頼)
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年始に会った茅ヶ崎の我がオフクロ85歳から・・使ってなかった鋏を
研いで欲しい。
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(再生)
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預かった鋏のほとんどが私がオフクロに誕生日などでプレゼントした
30年以上前の懐かしい鋏だった・・洋裁が大好きなオフクロの為に錆
を落とし刃砥ぎして 剥げた柄に黒ラッカーを塗って鋏を再生した。
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2010年2月 結婚して20年使ってた包丁・・・
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(依頼)
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結婚した時から使ってた包丁の柄が腐って取れたので直して欲しい。
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(製作)
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牛刀の柄が完全に消失してるし、ヒルト部も錆が侵食している為・・
ヒルト部を半分削り、新たな牛刀の柄をそれに合わせ溶接(溶接はい
つも近所の腕の良い自動車工場の親父さんにお願いしてる)をして本
体を砥ぎ上げ・・20年前からの相棒を復活させた。
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